神戸の雑貨屋が伝える革の成り立ち

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皮が革になるまでの話

革業界に携わっている人が気にする言葉に「皮」と「革」の違いがあります。皮は鞣される前のものを指し、革は鞣された後の商品になれる状態のものを指します。皮と呼ばれるのは食用の肉を取り、その時に出るものとしての動物としての皮の意味合いが強いのです。革は皮から鞣すことで再度、命を与えられて、お肉としてだけではなく、衣類や道具としての役割を担える存在になります。

皮とは。革とは。皮革とは。

それぞれの言葉の違いが皮革の本質を理解する第一歩になります。

皮とは、動物の表面を覆っているものであり、鞣し加工などが加わっていない生のものを示します。一方の革とは、皮を鞣して腐ったり硬くなったりすることを防いだものになります。2つの言葉が合わさった「皮革」という言葉が使われるときは「革」と同じ意味で使われていることが多いです。英語での「スキン」と「レザー」の違いも同様の違いがあると理解してもらえたら幸いです。

皮が革になるまでの話

鞣しについて少しだけ

原皮と鞣し加工の良し悪しが
良い革になるかどうかの差になります

「良い革」とは何なのか。その大きな差になるのが原皮と鞣し加工です。全てに共通することかもしれませんが、ストレスなくゆっくりと育てられた原皮なのか。そして時間をかけてゆっくり鞣されたか。これによって革の質感(繊維のきめ細やかさやハリとコシがあるか)が変わります。鞣し方や鞣しに使う薬剤など色々と差が出ることはありますが、根本的な考え方が一番大事だと思います。

皮が革になるまでの話

革という漢字の持つ意味

革命や革新など革の持つ言葉の意味を理解すると
革の本質に近づける気がします

革はその生成過程を見ると一度死んだ動物から皮を頂戴し、再利用のために生き返らせる、という見方ができます。ここに革命や革新に繋がる意味が見えるのです。今までと違ったものに生まれ変わるという意味が浮かび上がってきます。フリースピリッツ神戸店では皮革製品を手にすることで、毎日、革命や革新を起こすことは難しいですが、日々昨日より今日、新しいなりたい自分になっていく、という想いを込めさせてもらってます。

皮が革になるまでの話